今年のジロ・デ・イタリアにおいて、機材マニアのみならずメディアの注目を集めたのが、チーム・コフィディスのTTバイク、ルック596に装着されていたコンポーネントだ。
シマノ、FSAさらにはルックオリジナルとのミックスコンポではあったものの、カーボンラップされたバーエンドシフターとリアディレイラーは、それらに負けず劣らずの存在感を示していた。
この見慣れぬコンポを供給したのはマイクロシフト。1999年に始まった比較的新しいブランドの1つだが、精力的な開発と機動力の高さを生かし、わずか10年でグランツールの機材として採用されるまでの信頼性を獲得したことになる。またイギリスでは、シクロクロスとマウンテンバイクのチャンピオン経験者が実戦テストを担当。彼らのゴーサインをもって販売を開始したという。
初期のSRAM製品がそうだったように、マイクロシフトも2009年に発表されたマウンテンバイク用コンポも含め、シマノ製品との互換性をもっているが、そうしたことでコストダウンが可能になり、独自の機能を備えながらも多彩な商品ラインナップを可能にしている。
すでに使用しているユーザーの間では「丈夫でシフティングもスムース」と好評を得ているマイクロシフトの次なるターゲットは、小径車用コンポとのことで、すでに開発が進められているという。
■WHITE RD-R67SW（メイン画像）
6,300円（リアディレイラー）
●カラー：ホワイト ●素材：アルミアロイ ●カセット歯数：11-28T シマノ10S対応 ●トータルキャパシティ：33T ●重量：193g
シフトアップ、ダウンとブレーキの動きをすべて独立させることで、確実な操作が可能。カラーコーディネートが楽しめるのも魅力の1つ。
■ARSIS（コンポーネンツセット）
58,215円
トップレンジであるARSISはブレーキ／シフター（31,500円）、バーエンドコントローラー（15,750円）、フロントディレイラー（3,150円）、リアディレイラー（7,815円）で構成される。
