スノーボード用ブーツに端を発し、90年代にはMTB用シューズを開発。当時ノースウエーブ（以下NW）がリリースした新素材・新マテリアルが使われたシューズは、それまでの自転車用のイメージを一新した。その挑戦の姿勢は受け継がれ、カーボンソールを採用したモデルにも10年以上前から着手。今では成熟し、パーフェクトな仕上がりを見せるシューズが、数多く市場にドロップされている。
ここで紹介する2011年のニューモデル「エボリューションS.B.S.」もそのひとつだ。これは2010年のジロ・デ・ロンバルディアでフィリップ・ジルベールを2連覇に導いたシューズ。その特徴は直接足に触れる部分に、ウッドインソールを採用したこと。足のなじみが良く、フィット感も高まるため、パワーのロスを抑える。またウッドソールは温度変化の影響を受けにくいため、高温多湿となる日本の夏にも対応ができるだろう。アウターソールはカーボン、インナーソールはウッドという、新旧の素材を使用したハイブリットソールがさらにペダリングパワーをダイレクトに受け止めて推進力に変換してくれる。
フィット感に関してはさらなるこだわりが投入される。ホールド感を損なわない足首に近いベルクロにやわらかい素材を採用し、甲高なライダーの足をもやさしく包むようなフィット感を実現している。またNWシューズの全体的な特徴である日本人の足型に合う幅広のラスト（足型）は、このモデルにおいても健在。長時間のライディングも足に違和感なく快適に過ごすことが可能だ。
■エボリューションS.B.S.（メイン画像）
35,800円
●サイズ：39.45cm（39.5.44.5cmはハーフサイズあり） ●カラー：ブラック、ホワイト×ブラック、ホワイト×レッド
モデル名「エボリューションS.B.S.」のS.B.S.はステップ・バイ・ステップの略で、細かい調整ができるシステムを示す。さらに軽量化のためにベルクロには肉抜きが施された。ソールは高剛性のカーボン素材を採用し、ベンチレーションホールが開けられている。
■エアライトS.B.S.
38,800円
細かい微調整が可能なS.B.S.システムが足元を固定し、5層レイヤーのフルカーボンソールがライダーのパワーを確実にペダルに伝える。
■ヴァーティゴPRO
17,000円
アッパー素材を変更し、クーリング性能向上と軽量化を実現。ペダリングに影響するソールには高い剛性を誇るカーボンレインフォースソール。
