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【ORBEA(オルベア) 】自転車ブランド辞典2011

ORBEA(オルベア)

よりレーシングへスイッチしたベストセラーモデル“オルカ”を擁する「ORBEA(オルベア)」

オルベアはスペイン最大の自転車メーカーだ。北京オリンピックではサムエル・サンチェスがロード「オルカ」に乗って、ジュリアン・アブサロンがMTB「アルマ」に乗って共に金メダルを獲得している。名実ともにトップブランドとなったオルベアの挑戦は2011年モデルもまた新たな装いとなって注目度を増している。
2010年レースシーンではフルモデルチェンジをしたニューオルカが早々話題になっていた。先代のラグジュアリーな美しい容姿は一転し、風洞実験を重ねた結果、エアロダイナミクスを14%向上し、たくましさを感じさせる姿へ変容した。それにより安定性とコントロール性が増し、ライダーはストレスなく集中してレースに挑める。
また、オルカ・ゴールドでは振動吸収性を高め、パワー伝達にも優れたフォークとシートステーがそのフレーム形状の特徴ともなっている。ヘッドマークがケーブルガイドでもあった前作だが、2011年モデルではMTBフレームの技術を応用したDCR(ダイレクトケーブルルーティング)を採用し、摩擦抵抗を最小限に留めている。フレームと一体感のあるデザインのクランプバンドのコンセプトは継続し、シートポストは専用モデルとなっている。
そして新たにデビューしたセカンドグレードのオルカ・シルバーにも注目したい。オルカ・ゴールドと同じ図面を用いて、カーボンのグレードを変えた、こちらも実戦仕様のモデルだ。カラーはホワイト基調の4色展開となっている。


■ORCA GOLD
441,000円(フレームセット)
498,750円(Di2専用フレームセット)
●サイズ:48、51、53、55、57、60 ●フレーム:オルベア カーボン ゴールド ●フォーク:ORCAフォーク ●カラー:カーボンホワイト、カーボンシルバー、カーボンオレンジ、カーボンブルー

くびれたヘッドデザインは理想的なケーブルラインを実現させる独自のガイドシステム“DCR”を採用。中.BB30の採用は5%の軽量化とフレームのしなりをおさえ、左右方向の剛性を向上させた。下.エンドよりで張り出しが大きくなるリア三角は、振動吸収性が高く、パワー伝達に優れ、安定した走りを支える。

ONIX(画像右)、AQUA(画像左)

■ONIX(画像右)
189,000円(フレームセット)
235,200円~(完成車)
サイズによる乗り味の違いをなくしたオルベアのSSNテクノロジーが生きる、フルカーボンモデルのオニキスは5サイズ展開。フレームセット販売のほか、シマノ・アルテグラ仕様と105仕様の完成車もある。

■AQUA(画像左)
73,500円(フレームセット)
98,700円~(完成車)
ハイドロフォーミング成型されたフルアルミフレームのアクアはオルベアの隠れた名車だ。シマノ・ティアグラ仕様とソラ仕様が用意され、どちらのパッケージもライバルよりも1つ上の性能と魅力が所有欲を満たしてくれる。


問:ダイナソア
TEL.0742-64-3555
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