これまでの常識を覆す世界初の左右非対称フレーム「DOGMA60.1」で世界に衝撃を与えたイタリアの名門ピナレロ。2011年の注目は、そのSUVモデルとして誕生した「KOBH60.1」だ。アシンメトリックの設計はもちろん、日本の東レとのコラボレーションから誕生した「TORAYCAカーボン60HM」をフレーム素材に使用し、さらに東レの最新技術「ナノアロイテクノロジー」やピナレロ独自の「EPSモールディングシステム」も同様に継承されている。
では、ドグマとの一番の違いはどこだろうか? それは北イタリアのクラシックレースで走るパヴェ(石畳)などの悪路や過酷なレースを走破するためのスペシャルバイクとして開発された点にある。シートステーはピナレロバイクの代名詞というべきONDAシートステーから反り返るような弓なり型へ。これらのフレーム設計を「CenturyRide」と名付けていることからも、今回の特別設計が衝撃吸収性と疲労軽減を最優先に考えていることがわかるだろう。さらにフレームとホイールとのクリアランスが拡大され、太めのタイヤも装着可能になっている。これによりエアボリュームによるクッション性の向上も手にすることができるのだ。
チームSKYなどの世界のトップチームによってツール・ド・フランスなどを走っていることからも、レーシングモデルとして高いポテンシャルをもっている点は間違いない。しかし、この上質な乗り味は、よりラグジュアリーな快適性を求めるライダーにも最適な1台であると言えるだろう。
■KOBH 60.1 CARBON(メイン画像)
560,000円(フレームセット)
●カラー:ホワイト、ブラックレッド、Team SKY ●フレーム:TORAYCAR 60HM1K ハイモジュラスカーボンモノコック ●フォーク:ONDA KOBH 60HM1Kカーボン ●フレーム重量:約1,020g
■DOGMA 60.1 CARBON
560,000円(フレームセット)
ピナレロの革新性と最高技術によって誕生した「ドグマ」。高性能はもちろん、流麗な形状と煌めくようなカラーリングが多くのライダーを惹きつける。
■PARIS 50-1.5 Carbon
368,000円(フレームセット)
伝統の名車「パリ」が左右非対称フレームを採用して復活。東レの「トレカ50tハイモジュラスカーボン」素材採用のリアルレーシングモデルだ。