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【SHIMANO(シマノ) 】自転車ブランド辞典2011

SHIMANO(シマノ)

フラッグシップモデルのXTRが大進化でリニューアル!「SHIMANO(シマノ)」

世界で大きなシェアを誇る、バイシクルコンポーネントブランド、シマノ。MTBそのものの進化を支えてきたとも言えるXTRシリーズが2010年リニューアルした。M980系へとモデルチェンジし、その進化の大きなトピックはダイナシスと呼ばれる次世代リア10スピードドライブトレインだ。全てのパーツを一から見直し、スムースな変速と効率的なライディングを実現するため、細部にまで手間をかけて開発された。トラブルを最小限に抑える確かな精度はさらに磨きを掛けられ、ライダーはより走りに集中することができる。
新しくクランクにダブル仕様が追加され、よりストイックなレース仕様が登場したことも大きな変革だ。また新しいブレーキシステムにも注目したい。安全な走行にも、タイムを競うような攻めるシーンおいても、ブレーキの制動力と操作性、確かな動作は不可欠だ。新しいXTRのブレーキではアイステックと呼ばれる冷却テクノロジーが採用され、放熱性に優れたシステムが制動力の減少を抑制することを可能にした。
既存のバイクに部分的に、ブレーキ系統をインストールすることも可能だが、なにより10速化とともにさらに進化したXTRの高い性能を体感したい。


COMPONENTS

XTR すべてのXCレーサーとトレイルライダーに応えるシマノのフラッグシップモデル

■XTR すべてのXCレーサーとトレイルライダーに応えるシマノのフラッグシップモデル。どんなコース、コンディションにおいても優れた性能を発揮。意のままに扱れる変速と信頼性の高いコンポーネントだ。Dyna-Sysドライブトレインコンセプトはドライブシステム全体のパフォーマンスを向上させ、リアの10スピード化を実現。フロントは通常のトリプル仕様に加えて、ダブル仕様が追加された。また、ブレーキレバーは制動力を2種類から選べ、旧XTRに比べBL-M985では+10%、またBL-M988では+25%の制動力が向上している。

左端)長い下りセクションでその進化を発揮する新開発のアイステクノロジーを搭載したブレーキシステム。冷却ラジエーターが優れた放熱効果を生み、制動力が向上。

左中)過酷なフィールドでも安定した作動性能を誇る、頑丈で安定性の高いリアディレイラー。効率的な10スピードシフティングを実現している。

右中)より効率的なパワー伝達を可能にするSPDペダル。トレイル用はワイドなプラットフォームで安定性が高い。楕円形状の軸ボディの採用で泥抜性能が向上。

右端)MTB10スピードに対応する専用設計のチェーンは、マッドコンディションでも確実な変速を実現。スムースな変速のため、各リンクは左右非対称に設計される。


WHEEL

WH-7900-C35-CL(画像左)、WH-7900-C24-TL(画像中)、WH-7900-C50-TU(画像右)

信頼性、そして性能。いずれもトップクラスのシマノのデュラエースホイールシリーズが2011年モデルは一新する。高い人気を誇った7850シリーズは7900へと進化。チタン製のフリーハブボディはすべて共通の仕様で、リムハイトと対応するタイヤの種類で、6種類のホイールを従える。3つのリムハイトに分かれ、まず50㎜ハイトでは、チューブラー仕様と、クリンチャー仕様で2種類あり、高いエアロ性能を誇り、軽量なディープリムホイールとして選手からの信頼も厚い。
そして35㎜ハイトにもチューブラー仕様とクリンチャー仕様が揃う。WH-7900-C35-TUは同シリーズ最軽量のモデルで、1339g(前後輪)の仕上がり。平地の高速巡航も、上りの軽さも備えたオールラウンダータイプだが、ヒルクライムの決戦用ホイールとしても人気を新たに獲得しそうだ。最後に、軽量な24㎜ハイトのチューブレス仕様は買い換え候補筆頭になるだろうし、クリンチャー仕様は前作でも人気が高かった。

■WH-7900-C35-CL(画像左)
150,959円(前後セット)
35㎜ハイトのクリンチャー用ホイール。高速巡航性に優れ、上りもこなすオールラウンドタイプだ。1627g

■WH-7900-C24-TL(画像中)
99,524円(前後セット)
7900シリーズ唯一のチューブレス対応モデル。アルミとカーボンのコンポジットホイールで、重量は1464g

■WH-7900-C50-TU(画像右)
219,633円(前後セット)
50㎜ハイトのカーボンディープリムモデル。1396gとロープロファイルと変わらない軽量さを誇る。


SHOES

SH-WR81(画像左)、SH-R315(画像中)、SH-M315(画像右)

走りにより磨きをかけるなら、足下のシューズに着目しよう。シューズは常にペダリングを続ける回転部であり、ライダーとバイクをつなぐ数少ない接点で最も重要なパワーの入力部だからだ。
シマノではライダーの身体的特徴やライディングスキル、使用シーンに応じて選べるよう多彩なラインナップを揃える。また、女性用モデルも多く、サイズ展開が多いのも魅力の1つだ。熱成型によってフィット感を生み出す、カスタムフィットシステムはロード、MTB、トライアスロン用のすべてに対応モデルがありトップライダーからも好評だ。
ロードのトップモデルSH-R315は通気性が高く、空気抵抗を考えデザインされ、足幅の広い人向けのワイドタイプと、ハーフサイズが用意されており、全36通りの中から選べる。さらにカスタムフィットに対応するので、これまで足に合うシューズに出会えていなかった人は試してみると良いだろう。また、SH-WR81はカーボンコンポジットソールを採用した本格レディースモデルで、カスタムフィットにも対応している。

■SH-WR81(画像左)
28,700円
●サイズ:36.40(ハーフサイズなし) ●ラスト:ウィメンズカーブドラスト ●ソール:カーボンファイバーコンポジットソール ●重量588g(40サイズ)

■SH-R315(画像中)
35,700円
●サイズ:36.38、39.44(ハーフサイズあり)、45.48 ●ラスト:カーブドラスト(ワイドタイプあり) ●ソール:ボックス構造フルカーボンソール ●重量523g(40サイズ)
高剛性と軽量さを両立させたユニディレクション・カーボンソール。シューズ内部の快適性を維持するために前方と中央部には通気口が設けられている。

■SH-M315(画像右)
35,700円
カスタムフィットに対応する、ロード用トップモデル。メッシュ素材で通気性に優れ、新設計のバックルが軽量でしっかりホールド。



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