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【SRAM(スラム) 】自転車ブランド辞典2011

SRAM(スラム)

トップモデルのフィードバックを受けるレーシングコンポーネント「SRAM(スラム)」

高い変速性能をもち、妥協のない性能で製造されるSRAMコンポーネンツ。アメリカ・シカゴで開発される優れたアイデアと技術力によって、以前からMTBでは大きなシェアを誇っているが、絶対的な軽さに加え、確実で小気味の良い変速性能によってロード界でもそのシェアを急速に拡大している。
特筆すべきは実戦投入わずか1年目でジロ、ブエルタを制し、2009、10年にはツールで2連勝を飾るなど、プロツアーの世界で1つの大きな地位を築いたことだ。
2011年モデルとなるエイペックスは、ロードエントリーモデル用のコンポとして上位モデルに使用されている多くのテクノロジーとアイデアを踏襲し、トップカテゴリーのレースから、エントリーレベルまで全てのユーザーにスラムの優れたコンセプトを体感できるように開発された。フロントにトリプルギヤを用意しないのは、トリプルにするとペダリング時のQファクターが広くなり、スムースなペダリングを阻害するから。その代わりに11-32Tのワイドレシオリアスプロケットや46-38Tという脚力が備わっていなくとも快適に走行可能なギヤをエイペックス、ライバルに設定。他社とは違ったアプローチを行っている。
MTBではスラムグループの優れた点が存分に発揮される。Fサスまでもコンポに組み込んだXXだけでなく、2011年はX9にも10スピードを用意。さらなる性能の向上を図った。数多くのアイデアを実現させるエポックメイキングな商品を送り出すブランドなのだ。


ROAD

RED(左)、FORCE(中)、RIVAL(右)

■APEX(メイン画像)
93,450円~
11-32Tカセットを採用して他社のトリプルギヤ並のギヤレシオを実現させた、エントリークラスのニューコンポーネント。上位グレード共通のダブルタップ操作システムによる高い変速性能と軽量性。無理のないギヤレシオが快適走行を約束する。

■RED(メイン左)
297,360円~
ハイエンドモデルのREDは、投入からわずか2年で3大ツールを制したコンポ。BBやリアディレイラーにはセラミックベアリングを採用。さらにカーボンやチタン素材がふんだんに使用され、カセットはスチールの削り出しで155g(11-23T)。純レーシングパーツのため、妥協のない最高峰の性能を誇る。

■FORCE(メイン中)
173,565円~
トップモデルの優れた変速、操作性能を受け継ぐセカンドモデル。カーボンやマグネシウムといった軽量な素材を使用しながら、高い性能とコストパフォーマンスが考慮されている。

■RIVAL(メイン右)
133,560円~
レースでも十分に使用できる高い性能を誇る。エントリーライダーやヒルクライマーに嬉しい11-32Tのカセットをラインナップ。同クラスのコンポ内で最軽量を誇る。


MTB

XX ■XX
445,410円~
スラムグループの総力を挙げた純レーシングコンポ。世界初の2×10速に加え、サスペンションやブレーキもコンポの一部に取り入れ、油圧ロックシステムなど妥協のない機能と性能を誇る。



X0 ■X0
218,085円~
長らくSRAMコンポを牽引したレーシングコンポ“XO”の高い性能をさらに向上させた新型の10速モデル。2×10だけでなく、3×10のワイドレシオにも対応。カーボン製クランクや、スチール削りだしカセットを採用し、RDは3サイズのケージが用意され、高い汎用性を誇る。



X9 ■X9
123,375円~
XXで培われた高い変速性能を実現させたミドルモデルでレースやトレイルで使い勝手がよい。2×10だけなく、さらにワイドレシオの3×10も用意され、幅広い用途に対応。Fギヤには上位モデルも採用するリリースポイントの多いX-GLIDEを採用。歯切れ良いシフティングを誇る。





問:ジャイアント
TEL.044-738-2200
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