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【TOMMASINI(トマジーニ)】自転車ブランド辞典2011

TOMMASINI(トマジーニ)

イタリア・トスカーナ地方で育まれた伝統のハンドメイドフレーム「TOMMASINI(トマジーニ)」

現役のロードレーサーであったイリオ・トマジーニは1948年からフレームビルダーとなった。その後、名匠ジョゼッペ・ペラに師事し、1957年に自らの名を冠したブランドを設立した。当初はOEM生産が主であったが、その品質の高さが認められ、1970年代にはイタリア国内だけでなく海外にも供給されるようになった。
現在のラインナップはスチール、アルミ、チタン、カーボンと主流の素材をひと通りカバーしているが、トマジーニらしさを感じるならスチールフレームがオススメだ。とりわけテクノやシンテシーに代表されるトラディショナルなラグドフレームは別格の存在感を放っている。テクノはシンテシーよりもフレーム重量を抑えられている。ラグジュアリーな乗り味のテクノ、スチールのばね感のあるキビキビとした走りのシンテシー、どちらも他では得がたい魅力を放っている。肉薄なチューブを歪みなく高精度に仕上げたステンレスチューブのTig溶接モデル、X-Fireにも注目。溶接だけでなく塗装も自社で行い、その仕上げは芸術品の域に達しており、カスタムジオメトリーやカラーオーダーも可能となっている。


■TECNO(メイン画像)
320,250円(フレーム&フォーク)
●サイズ:49.64cm(1cm刻み) ●フレーム:コロンバス・ネモ ●フォーク:コロンバス・エア ●カラー:オーダー ●重量:1700g(フレーム)660g(フォーク)

フォークは細身のスチール製で、ラグ仕様のめっき仕上げ。先曲がりの伝統的なタイプだ。ヘッド周りもめっき仕上げのラグでスチールフレームの美しさを際立たせている。伝統を色濃く残すヘッドバッヂも、最新のバイクとはまた異なる趣だ。ヘッド部やシートチューブのラグは、ヘッドバッジに見られる“T”のトマジーニロゴが切り抜かれている。

SINTESI ■SINTESI
273,000円(フレーム&フォーク)
コロンバス・ニューロンというスチールチューブを採用した、かなり細身のフレーム。スチールらしいばね感とキビキビとしたハンドリングが味わえる。それでいてしなやかさもあり、剛性感と乗り心地のバランスの高さは随一。なお、シンテシーとテクノはアヘッド仕様もオーダー可能だ。



X-Fire ■X-Fire
577,500円
ステンレスチューブ「コロンバス・XCr」を採用したニューモデル。ラグドフレームが人気だが、高い溶接技術をもつトマジーニなら、ステンレスフレームの製作も可能だ。フォークはカーボン製で、しかもインテグラルヘッド仕様となり、最新軽量バイクも製作している。




問:アクションスポーツ
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