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自転車How To

Vol.7 初めてのビンディングペダル・基礎知識編 その2 ビンディングシステムを大解剖!!

[2007/12/13 UP]

自転車初心者にとってちょっと敷居が高いのがこのペダル。
「ビンディングペダル」といって、シューズにペダルがくっつく仕組みなのだ。
実はコレ、選手をはじめ「自転車やってます!」って人にとっては必須アイテム。
これをうまく使いこなすことで、見た目にもカッコイイし、走りだって確実に変わってくるのだ。

バイシクルセオ 晴海トリトン店 中野照久さん 講師紹介
バイシクルセオ 晴海トリトン店
中野照久さん
晴海トリトンスクエア内にある明るい店内のスポーツ自転車専門ショップだ。初心者のお客さんも多く利用している。ロードバイクからMTBまで幅広く扱っている。

HP:http://www.seocycle.com/

どうやってシューズをペダルにつけるんだろう? ビンディングシステムを大解剖!!

どうやってシューズをペダルにつけるんだろう? ビンディングシステムを大解剖!! 性能の違いからロード用とMTB用に大きく分けられるビンディングペダルだが、両者のシューズとペダルを固定する基本的な仕組みは一緒である。シューズにネジで取り付けたクリートを、ペダルの溝にはめることで、シューズとペダルがくっつく。そして、意図的に足首を少しひねると外れるようになっている。ここでのポイントはペダルに応じて専用のクリートが必要であり、シューズは穴の数や位置によって装着できるクリートが決まっているということ。シューズとペダルの互換性の確認を忘れないように。

シューズ
ビンディングペダルを使用するには、靴底にクリートを取り付けるネジ穴のある専用シューズが必要だ。クリートの形状の違いから、ロード用とMTB用でネジ穴の数と位置が異なるが、最近はどちらにも対応できるよう双方のネジ穴を備えたシューズもある。

クリート
クリートと呼ばれる板をシューズに取り付け、クリートの先端をペダルに引っ掛ける。そして体重をかけてクリート全体を踏み込むと、このクリートがペダルにはまり、シューズとペダルがくっつく仕組みだ。固定されてもクリートやペダルによっては少し足首に遊びがある。

ペダル
クリートをはめることができるのが“ビンディングペダル”。各メーカーから様々なモデルが販売され、それぞれ性能や形が異なる。そのペダル専用のクリートが必要で、基本的に違うメーカーやモデルでは、クリートとペダルに互換性はない。

ネジ
クリートをシューズに取り付けるのはごく普通のネジ。ロード用は3 ヶ所、MTB用は2ヶ所を固定するのが主流。

ロード用とMTB用はどう違うの?

どうやってシューズをペダルにつけるんだろう? ビンディングシステムを大解剖!! ロードシューズ:速く走るためのシューズ
こぐ力をダイレクトにペダルに伝えるように靴底は硬く、樹脂やカーボンでできている。速く走るために歩きやすさを犠牲にし、クリートが突出した形になった。通気性がよくライディング時のムレを防ぐ。

MTBシューズ:山でも街でも歩けるシューズ
クリートがソールの中に隠れるので、歩くときにじゃまにならない。ソールも柔らかくデコボコしているため悪路でも歩ける。

ロードクリート:踏み面を広くするためクリートが大きい
ロード用のクリートは3ヶ所固定で、プラスチック製のものが多い。使用しているうちにすり減るので定期的な交換が必要。

MTBクリート:歩けるよう小さなクリート
悪路でも泥づまりしないようクリートの形は小さくてシンプル。2ヶ所固定が主流だ。ペダルとの接触面は小さいが、ソールのなかに中央にクリートが隠れる。

ロードペダル:ダイレクト感に優れる広い踏み面
踏み面が大きく、こぐ力を最大限に自転車に伝える。自転車の軽量化に合わせて、ペダルも軽量なモデルの人気が高い。

MTBペダル:小さな形で泥づまりを解消
泥づまりを防いで、歩きやすいシューズに合った小さなクリートを固定するため、ペダルも小さい。踏み面がなく、普通のスニーカーではこぎにくい。

詳細はバイシクルクラブ 2007年4月号(2007年3月20日発売)をご覧ください

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