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自転車How To

Vol.8 初めてのビンディングペダル・実践編 その2 クリートを正しい位置に取り付けよう

[2008/02/07 UP]

Vol.07で、ビンディングペダルの基本的な仕組みや機能を説明した。
なので今月は一歩ステップアップして、実際にビンディングペダルを使ってみよう!
最初は慣れなくても、使ってみるとペダリングがスムーズに行えるようになる。
ビンディングペダルが使えたら、これからのシーズンがひと味違ったものになるかも!

森幸春さん 講師紹介
森幸春さん
全日本チャンピオンをはじめ数多くのタイトルを手にし、現在はショップ「GROVETECHNIC」を手がけ、オリジナルバイクの制作やスポーツバイクの普及に貢献している

ビンディングデビューへの第一歩 クリートを正しい位置に取り付けよう

ペダルに付属しているクリートをシューズに取り付けよう。
取り付けの基本は、クリートをペダルにはめた状態で、
拇指球の真下にペダルの軸がくるようにすること。
あとは好みに合わせてミリ単位で微調節していく。

自分の拇指球の位置を触って確かめてみよう

ビンディングペダルを使うにあたって悩んでしまうのが、クリートの取り付け位置。シューズの底の穴は決まっているが、クリートの穴は少し大きめに開いているため前後左右にある程度動かせる。でも、まずは基本に忠実に。ここでよく出てくる言葉が「拇指球(ボシキュウ)」。拇指球の真下にペダル軸がくるようにクリートを取り付けるのが基本で、ペダリングしやすい位置となる。とはいっても、シューズを履いていない状態で拇指球の位置がどうか? なんてわかりにくい。シューズと自分の足を並べて、拇指球にクリートの中心が合うように、大まかな位置でまずは仮止めを。適正な位置かは、クリートを取り付けたシューズを履いて、ペダルにはめて見てみるとよい。

拇指球の位置 調整の基本は拇指球
足の親指の付け根にある、丸く大きな骨が拇指球だ。ペダリング時に、最も力が入る場所なので、この真下にペダルの中心がくると効率よくこぐ力が自転車に伝わるのだ。
シューズを足の横にあて、拇指球とクリートの中心を合わせておおまかな位置を決める。

クリート取り付けの手順

これが基本の取り付け位置
アーレンキーで指している場所が拇指球。かかとを少し上げた状態で、拇指球の真下にペダル軸があるか確認する。自分では見にくいので、誰かにみてもらうといい
ネジにグリスを少し塗る
ネジが固着しないように少量のグリスを塗って、クリートの裏表を確認して取り付けていこう
ネジを均等に締めていく
3ヵ所(MTB用は2ヶ所)のネジを均等に締めていくのがポイント。走行中にクリートが動くと危ないので確実にネジを締める
クリート取り付けの手順

MTB用のクリートも同様に
MTB用のクリートもロード用と同様に取り付ける。取り付け穴は2カ所が主流。靴底の取り付け穴が前後に広く開いていて、その奥にあるネジ穴のあいたプレートが前後に動き、クリート位置が調整できる。
シューズの奥に入っているネジ穴のあいたプレートが前後に動く。クリートの中心が拇指球の下にくるように調整し、グリスを塗ったネジを均等な力で交互に少しずつ締める。シマノのクリートはギザギザの面を裏(シューズ側)にする。
MTB用のクリートも同様に

詳細はバイシクルクラブ 2007年5月号をご覧ください

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