クリートを取り付けたら、次はいよいよキャッチ＆リリースの練習だ。
安全な場所やローラー台で慣れるまで繰り返し練習をしてみよう。

クリートをペダルにはめることを「キャッチ」、外すことを「リリース」と呼ぶ。慣れてしまえば簡単にできるものだけど、最初は感覚をつかむまで、安全な場所で練習すると安心だ。まずは片足（利き足）で、繰り返しキャッチ＆リリースの練習をしてみよう。クリートの先端をペダルに引っ掛けて、グッと体重をかけて踏み込むとカチッという音がして、クリート全体がペダルに固定される。外すときは、足首を外側にひねると外れる仕組みになっている。最初は、クリートでペダルを捕らえるのが難しいかもしれない。公道を走る際に、足もとを見ながらでは危ないので、見なくても問題なくキャッチができるようになるまで安全な場所やローラー台で練習しよう。

Step.1　キャッチ
最初は感覚をつかむまで根気よく練習しよう。ロード用のペダルは踏み面（クリートのはまる面）が片面なので、クリートの先端を引っ掛ける際に、踏み面を上にしなくてはいけない。一方、MTB用は両面が踏み面であることが多いので、その必要はないが、クリートが小さいので、ペダルを捕らえるのが少し難しくなる。

Step.2　リリース
足首を外側にひねると外れるのは、どのペダルにおいても同じ仕組みになっている。「立ちゴケ」という言葉があるが、とっさにペダルが外れなくて転んでしまうことがある。慣れるまでしっかりと練習をすることと、「外れない！」と思うと焦って、変な角度に足首をひねってしまうと余計外れないので落ち着いてやろう。

1.クリートの先端でペダルを捕らえる
まずは片足（利き足がいい）のクリートの先端でペダルを起こすような感覚で、ペダルの上部を捕らえよう。下死点よりもやや手前の3時か4時の位置で捕らえるといい。そのままクリートの先端をペダルに引っかけた状態で下死点までクランクをまわしていく。

2.下死点まで回して、かかとに力を入れて踏む
下死点までクランクを回したら、クリート後部に体重をかけて、クリート全体をペダルにはめよう。かかとにグッと体重をかける。うまくはまると、カチッという音がする。左ページを参考に、足首を外側にひねるとペダルが外れるので、まずは片足だけで感覚をつかもう。

3.逆足をはめる
片足のキャッチ＆リリースに慣れたら反対側の足も同様にペダルにはめよう。上死点から3時の位置でペダルを捕らえて、下死点に踏み込む際に、体重をかけてクリート後部をペダルにはめる。

1.減速する
止まりたい、と思ったらまずはブレーキをかけて減速する。フラットペダルのときと同じタイミングの減速で問題ない。

2.かかとをひねる
右足（外さない足）を下死点にもっていき体重を乗せる。外すほうの足は、上死点付近でかかとを外側にひねってペダルから外す。

3.左足を外し、足をついて止まる
さらに減速をして、ペダルから完全に足を離す。フラットペダルのときと同じ感覚でOK。ブレーキをしっかりかけて停止したら、外した足を地面に着いて止まる。ロード用のシューズのソールは滑りやすいので、ぬれた路面や金属の上は注意が必要。

外す足に体重をかけると危険！
ダンシングなど体重がかかった状態でペダルを外すと逆側に傾きバランスを崩す。外す足に体重をかけないで、上死点付近で外すといい。