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自転車How To

Vol.10 初めてのタイヤ選びロードバイク編 その3 タイヤ交換に挑戦してみよう!

[2008/05/01 UP]

10,000円程度のパーツを買って、交換しただけで自転車に乗ることがもっとラクになったり、速くなったりしたら、すごーく、すごーく得した気分になりませんか?
このお得気分を実感するのにオススメのパーツが“タイヤ”なのです!

サイクルショップヨシダ 吉田寛さん(右)、福島秀介さん(左) タイヤ交換を教えてくれたのは
サイクルショップヨシダ
吉田寛さん(右)、福島秀介さん(左)
木場にあるとってもフレンドリーなショップ。店員さんも仲よし。

■SHOP DATA
東京都江東区木場2-5-4 TEL:03-3641-3091
http://www.cs-y.com
定休日:水曜&イベントの日

お気に入りのタイヤが見つかったら タイヤ交換に挑戦してみよう!

それでは、いよいよタイヤ交換に挑戦!ショップでもタイヤ交換はやってくれるが、パンク時にも役立つし、ぜひ自分でできるようになりたい自転車のメンテナンスだ。下で説明するポイントをつかんでやってみよう!

初めてのタイヤ選び ロードバイク編・03
タイヤのほかに必要なアイテムは空気入れとタイヤレバー。空気入れは気圧計が付属しているものが便利。タイヤレバーは慣れないうちは3本用意するといい。   1.タイヤの空気を抜く
まずはタイヤの空気を抜く。キャップを外して、バルブ先端の小さなネジを緩めてその先端を指で押すと空気が抜ける。チューブを固定しているバルブ外側のワッシャーも外しておこう。
  2.ビードを内側に寄せる
タイヤのビードをリムの中心に落としていくように、タイヤの両側を1周手で押していく。これが簡単にタイヤを外すためには重要となってくる作業。
初めてのタイヤ選び ロードバイク編・03
3.タイヤレバーで片側を外す
タイヤとリムのあいだに隙間を作り、チューブを噛まないようにタイヤレバーを入れてビードにかける。反対側をスポークにかけ固定し2本目も同様に。3本目までいれると手が入り片側のビードを外す。
  4.なかのチューブを取り出す
片側のビードが完全にはずれたら、なかに入っているチューブを手で取り出していき、バルブも抜いてチューブを取り外す。
  5.もう片側も外す
手でタイヤを引っ張って、もう片側のビードも外れているビードと同じ方向に外す。
初めてのタイヤ選び ロードバイク編・03
タイヤを外したらリムテープも確認
リムの内側のリムテープはスポーク穴からのパンクを防いでいるが、タイヤ内が高圧なのでしだいに写真のように痛む。こんなときはテープも交換したほうがいい。
  6.新しいタイヤの片側をはめる
新しいタイヤの片側をはめる。バルブ側から手ではめていこう。ビードをリム中央に落としながらはめていくと最後が楽に入る。どうしてもキツいときは、レバーを使用する。
  タイヤの向きと位置もポイント
タイヤにはトレッドのパターンから進行方向が決められているものがある。矢印があったら合わせよう。バルブの位置とタイヤのラベルの位置を合わせるとプロっぽい。
初めてのタイヤ選び ロードバイク編・03
7.チューブを通し、空気を少し入れる
片側のビードがすべてはまったら、バルブを通してチューブが丸い形になる程度に軽く空気を入れよう。パンクしていなかったらチューブはそのまま再利用してもいい。
  ところでチューブのサイズ合っている?
タイヤのサイズについては最初のページで解説したけど、チューブにもサイズがあることは見落としがち。初めてでわかりにくかったらショップに聞いてみよう。
  8.リムにタイヤを収めていく
バルブ側からタイヤのなかにチューブを入れてビードをリムに収めていく。最後は固いが、できるだけ手でタイヤをはめていくことが望ましい。最後にはめようとするビードの反対側のビードをリムの深いところに落とすようにしてはめていこう。
初めてのタイヤ選び ロードバイク編・03
9.固いときはタイヤレバーを使って
どうしても固いときはタイヤレバーを使う。このときのレバーの先端は下向き。リムの端に引っ掛けて、レバーを持ち上げ、ビードをレバーに沿わすようにしてはめる。
  レバーを使うときはチューブをはさまないように要注意!
初心者がやってしまう失敗第一位はこのときにチューブをレバーとリムのあいだに挟んでパンクさせてしまうこと。レバーを使うときはくれぐれもチューブを挟んでいないか確認を。
  10.タイヤがしっかりはまっているか確認
チューブがビードとリムの間に挟まっているとパンクの原因になるので、空気を入れる前に左右ともタイヤをぐるっと1周、タイヤを手で押して噛んでいないか忘れずに目で見て確認をする。
初めてのタイヤ選び ロードバイク編・03
11.適正な空気圧まで空気を入れる
そして最後に空気を入れよう。入れる空気量はタイヤによって異なる。タイヤのパッケージやタイヤ本体に適正空気圧が書いてあるので見てみよう。体重や路面によっても調整する。
  12.バルブのネジも忘れずに締める
ネジが開いていると、空気が抜けるので必ず締める。バルブを保護するためワッシャーとキャップも忘れずにしよう。
   

詳細はバイシクルクラブ 2007年7月号をご覧ください

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