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自転車How To

Vol.12 初めてのプロショップ活用法 ロードバイク購入編 その2 購入前に予算と目的を決めておこう

[2008/07/24 UP]

趣味性が高くパーソナルな乗り物であるロードバイク。だからこそ、フェイス・トゥ・フェイスで話し合い、アレコレ相談し、最後まで責任を持って愛車の面倒を見てくれる「プロショップ」の存在が重要になってきます!

購入する前に予算と目的を決めておこう
初めてのプロショップ活用法01」でも述べたとおり、プロショップの業態はさまざま。どのタイプのショップに行くにしても、必ず事前に決めておくべきことが2点あります。それは、自分が自転車で何をやりたいのか(目的)、いくらまでなら用意できるのか(予算)、ということです。

目的:ロードバイクでどんなことをしたいのか?

ロードバイクを生活の“足”として実用的に使ってももちろん便利ですが、さまざまなイベントやツーリングに挑戦することで楽しみ方はさらに大きく広がります。

パターン1.レース
エンデューロ、タイムトライアル、ヒルクライムなどのレースに挑戦するのは、移動手段以外でロードバイクを楽しむ方法の筆頭です。高いレベルになれば、本格的に体を鍛えて挑む必要がありますが、ビギナーでも楽しめるレースも増えてきています。
初めてのタイヤ選び MTB編・02
パターン2.イベント
最近ではロードバイクで長距離を走る「ロングライド」のイベントが盛んです。ロングライドとは、人とも時間とも争うことなく、自分が爽快と感じるペースでロードバイクを楽しめるスタイル。親子や家族みんなで楽しめるイベントが数多く開かれています。
パターン3.ツーリング
大勢の仲間とワイワイ楽しみたいという人には、ツーリングがオススメです。走った先々で自然を満喫したり、温泉に入ったあとで名物に舌鼓を打ったりと楽しみ方はいろいろ。ロードバイクなら、あまり体に負担をかけることなくさまざまな場所へトリップすることが可能なのです。

予算:ロードバイク本体+αで考える

初めてのタイヤ選び MTB編・02
ビギナーの場合、ロードバイク購入予算の最低ラインは10万円(本体)というのが最も一般的な考え方です。この本体予算にプラスして5万円くらいを別予算として用意しておくのがポイント。安全対策に欠かせない「ヘルメット」や「グローブ」、ロードバイクの必須アイテムである「ビンディングペダルシューズ」、痛みを和らげるパッドを内蔵した「レーサーパンツ」など、必要なアイテムの確保にあてるためです。

とはいえ+アルファの5万円は絶対に必要なのかとギモンに思うかもしれません。ウエアなどの周辺グッズはいかにも自転車に凝ってます! と表明しているようで恥ずかしいと、ためらう人も多いでしょう。しかし、これらは何が何でもそろえておきたいアイテムです。予算が足りないのであれば、貯まるまでロードバイク本体の購入を待ってもいいといっても過言ではありません。ロードバイクは専用ウエアを着ることを前提に作られており、上着程度ならともかく、グローブやレーサーパンツ、ウエアなしでは体にダメージを与える恐れが大きいからです。また、車道をかなりのスピードで走ることを考えれば、ヘルメットの着用も必須。最近では日常に溶け込むシックなデザインのものも増えています。

初めてのタイヤ選び MTB編・02

どんなに自動車に興味ない人でも、車を1台買おうと思ったら予算と用途くらいは考えるはず。ロードバイク選びもまったく同じです。ショップに行く前に「目的」と「予算」の2点をしっかり押さえておきましょう。具体的なビジョンがまだない、という人は「今お店を回って、どういうものか勉強しているんです。」と素直に伝えれば、プロショップならわかってくれるはず! プロショップを上手に活用するには、積極的かつ主体的な姿勢が大切です。

バイシクルクラブ 2007年10月号より一部改編

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