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自転車How To

Vol.13 初めてのバーテープ選び その2 素材+αで機能を高める

[2008/09/18 UP]

ロードバイクを構成するパーツの中で、最も消耗の激しいといっても過言ではない「バーテープ」。毎日ガンガン乗っているようなベテランの人なら1ヶ月に1回くらい、プロ選手になれば毎日巻き換えるのが当たり前だ。
とはいえ、ロードバイクに乗り始めたばかりの人にとって、バーテープの巻き換えは大いに悩むところ。色、材質など種類がイロイロあるけど、どれにすればいいの? 肝心の巻き方は? などなど、ズバリお答えしよう!

CWS 吉祥寺店 鈴木栄一郎さん 講師紹介
CWS 吉祥寺店 鈴木栄一郎さん
バーテープ巻きの達人である鈴木さん。
多くのお客さんに接している経験から、適切なアドバイスをしてくれる。
http://www.c-w-s.co.jp/

“クッション性” と “厚さ” の関係

バーテープの“クッション性” と “厚さ” の関係 一般的に厚みのバーテープほど、クッション性が高く快適になる傾向がある。ただ、あまりにバーテープを厚くすると、とくに手のひらが小さい人には握りにくくなってしまうという欠点もある。いろいろ試して自分にあった厚さを探ってみると良い。

加工で変わる! 素材以外で高める機能性

バーテープの特性を決めるのは、何もそこに使われている素材だけでない。表面の加工によって、使用感や性能がずいぶん変わってくるのだ。たとえば、どんな表面加工があるのか、ひと通りまとめてみよう。

○グリップ力を高める加工
初めてのバーテープ選び・グリップ力を高める加工 1.ステッチを入れる
中央にステッチ(縫い目)が入っているタイプ。このステッチが手のひらにひっかかり、グリップ力が高まる。

初めてのバーテープ選び・グリップ力を高める加工 2.パターンをつける
表面に波形模様を施したタイプ。これだと平滑なモノよりグリップ力がグッと高まる。握り心地もよし!
 
○通気性を高める穴あき加工
初めてのバーテープ選び・通気性を高める穴あき加工 バーテープに細かい穴をたくさん開けて通気性を高めたタイプ。手のひらのムレを抑えるとともに、グリップ力もアップ 。
○UVカットで退色を防ぐ加工
初めてのバーテープ選び・UVカットで退色を防ぐ加工 色とりどりのバーテープ、ひとつひとつ違うからいろいろ換えてみよう!

バーテープの流行にも歴史があった!?

バーテープの流行にも歴史 ~1990
ウィンブルドンの白と同じように、かつてプロロード界には「バーテープは白」という不文律があった。 青のジタンに黄色のバーテープ&サドル&ワイヤーという組み合わせがカッコよかった。フィニョンが2年連続でツール制覇。 白の不文律が崩れ、さまざまなカラーが使用されるようになった。フレームとのコーディネートが基本。
バーテープの流行にも歴史 1991~
ウィンブルドンの白と同じように、かつてプロロード界には「バーテープは白」という不文律があった。 時代はアルミバイクからカーボンバイクに移行し始める。これに伴い、バーテープの色もカーボンに合わせた無彩色が流行。 カーボンバイクに合わせて、バーテープも黒が多くなってきた。汚れに強いのがイイ。

バイシクルクラブ 2007年9月号より一部改編

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