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自転車How To

Vol.15 初めてのローラー台選び その4 ローラー台をより快適に使うためには?

[2009/02/12 UP]

トレーニングアイテムの定番「ローラー台」は、その価格のわりにさまざまな用途に使えるスグレモノ。バイクセッティングからポジション出し、体力維持など、とくに冬季のオフシーズンに大活躍すること間違いナシです!

株式会社箕浦 専務取締役 箕浦 浩さん 講師紹介
株式会社箕浦 専務取締役
箕浦 浩さん

自・他社製品の素材・構造から商品の特性まで、サイクルトレーナーに関する知識は豊富かつ深い。サイクルトレーナー博士と言っても過言ではない。

より快適に使うためには“付属品”を揃えておくとよい

雨天時の室内トレーニングや、レース前のウォーミングアップに便利なローラー台。もちろん、それ単独でも使用できますが、より快適に、効率よく活用するためのアイテムが用意されています。主に前台、タオル、マット、タイヤ、バッグの5点が挙げられ、各社がオリジナルで出していることがほとんど。最近ではローラー台とこれらのアイテムをセットにして販売しているメーカーもありますが、もし付属していない場合も、別途購入しておきたいアイテムばかりです。

ローラー台:前台 1.前台
ローラー台にバイクを装着しただけでは、リアが上がった状態。そこで前台を使ってフロントホイールを固定すれば、バイクを地面と水平に保つことできるのです。とくに初級者は腕で上体を支えてしまいがちなので、変なクセのフォームにならないよう、購入をおくといいでしょう。2つ重ねれば上り坂の状態を作ることも可能です。

ローラー台:タオル 2.タオル
風をきらないで運動をしているため、室内でローラー台をまわすとかなり大量の汗が出ます。そこで、滴った汗がヘッドやフレームなどにつかないよう、ビキニ型のタオルをかけるのが得策。ローラー台のリモコンを収納できるポケット付のタオルもあります。

ローラー台:マット 3.マット
マンションなどの集合住宅に住んでいると、振動や騒音が気になってローラー台を存分に活用できない人も多いはず。そこでマットがあると安心です。裏に付いた滑り止め(写真)がローラー台を安定させ、生地の内部に振動吸収するという優れもの。さらに表面は汗をはじきやすい素材なっていたり、折りたたんでもコンパクトに収納できるのでおすすめです。

ローラー台:バック 4.バック
ローラー台をレース会場に持ち運ぶときや、家で収納するための専用バッグも、持っておきたい付属品のひとつ。ローラー台が動かないように留めるベルクロや、付属品のタオルなどが収納できる内ポケットなど、便利な機能が満載だ。

ローラー台:タイヤ 5.タイヤ
タイヤドライブ式のローラー台はタイヤを磨耗させやすいのが難点。そこでトレーニング専用のタイヤを用意しておくといいでしょう。硬く磨耗しにくいコンパウンドのものがオススメ。

ローラー台トレーニングであると便利な日常品

次に、ローラー台専用ではないものの、すでに自宅にある生活用品のなかでトレーニングに活用できるアイテムをいくつか紹介しましょう。まず扇風機。バイクの前に置いて風を送ると、発汗や体温の上昇を軽減してくれる作用に加え、屋外を走るときと同様に風を感じさせてくれます。他には、鏡を置いてハンドル位置や乱れたフォームをチェックしてみるのもいいですし、ドリンクなどを置く台を用意いておくのも便利です。音楽やDVDもリズムをとったり飽きがこないという意味で効果的。千一夜物語のような連続ドラマを見ながらローラー台でトレーニングに励んでいる人もいるといいます。

バイシクルクラブ 2008年1月号より一部改編

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