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自転車×LONG TERM REPORT

RIDLEY/HELIUM 第5回(現在6ヶ月)
軽量バイクのハンドル回りを
本格TTバイク仕様にしてみた

■リポーター:山口博久(BiCYCLE CLUB編集部)
35歳からヒルクライレースに再び出はじめたレース好きの3児のパパ。昨年に引き続きマウンテンサイクリングin乗鞍を1時間以内で走り きったホビークライマー。2012年はJプロツアーを転戦し、ロードレースを勉強中

山口博久

9 月号では鳥海山でのTT の模様をお伝えしたが、今回もTT。じつは今回はもっと頑張れるのではないかという淡い期待のもとバイクだけはさらにチューンナップしてみた。

リドレー

■よりベストタイムを目指しハンドルを交換してみた
「レース前の準備で結果が決まってしまう」それがTTだ。
 そこで、9月2日に栃木県の渡良瀬遊水地で開催されたJプロツアータイムトライアルチャンピオンシップに参戦するにあたり、前回、矢島カップMt.鳥海バイシクルクラシック(以下略、鳥海)よりもさらに気合を入れてチューンナップした。鳥海ではドロップハンドルにエクステンションバーだけを取り付けて参加したが、今回はTT専用ハンドルを使ってみた。用意したのは3TのブリーザーⅡLTD。無理を言って3Tの代理店であるアキコーポレーションから借りたものだ。

■ドロップハンドルから本格TTハンドルへ変更
通常のドロップハンドルバイクで下ハンドルを持ったときと、TTハンドルのエクステンションを持ったときで比較。どうもハンドルが高すぎたこともいけなかったようだ。TTポジションは通常のフォームをそのまま前倒しにしたフォームでもあるので、ハンドルを下げると力が入れやすい。さらにハンドルを下げれば前面投影面積は小さくなり有利になるのだ。今さらながら反省


第5回自転車
FFWD/ディスク

オールラウンダー増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)はここでも3位に入賞。そのフォームは肩の下にヒジを置き、腰を前に出したフォームだ

■バーエンドシフター 操作のしやすさはEPS並みか!?
バーエンドシフターの操作はレバーを引いてからゼロポイントへ戻す一連の動作で変速、上はワイヤーを引く、下で解除する方向になる。リアで説明すると1回の大きなストロークで上下共に3段分を一気に変速することも可能

FFWD/ディスク

■CAMPAGNOLO/11s carbon bar-end shifting levers
価格:45,990 円

基準となるゼロポジションから上下へ動かすこと特徴。重量はカーボン製の11Sが155gで、アルミ製ならば167g

FFWD/ディスク

■3T/BREZZA II LTD
価格:109,200 円

重量480gともっとも軽い部類のTTハンドル。これはハンドル幅40㎝だが、ラインナップに幅が30㎝と狭いナノもある(詳しくは本誌P103へ)

第5回自転車

■ブレーキレバーもそろえてみた
ブレーキレバーもカンパニョーロで統一。カーボンレーバーはもちろん、この小さいパーツの中に解除用のクイックを内蔵するなど、その細かいつくりはカンパニョーロならではの仕上げだ

FFWD/ディスク

■CAMPAGNOLO/carbon brake levers for bar-end
価格:18,060 円

TTバーのブルホン側に取り付けるカーボン製ブレーキレバー。重量は86g、価格:18,060円。
アルミ製は(重量:106 g、価格:9,555円)

FFWD/ディスク

ブレーキレバーを4㎜アーレンキーで固定したあと、レバーにあるゴムカバーを外し、その穴からワイヤーを通す