■リポーター:山口博久(BiCYCLE CLUB編集部)
35歳からヒルクライレースに再び出はじめたレース好きの3児のパパ。2012年はJプロツアーを転戦するも体重増に苦戦中(やや改善)。この8月は大町美麻ロード、みやだロードそしてマウンテンサイクリングin乗鞍へ出場予定
■秋田と長野でレースを楽しんだ
今回の鳥海山では2年前と比べ、1分以上遅く、よりも悪い成績となった。理由は体重が増えたままであることと、一緒に参加した弟と無謀なファーストアタックをしたことだ。
いっぽうTTでは2年前のタイムを30秒更新、もちろんFFWDディスクホイールや3TのDHバー、クリップオンを投入したことなど機材効果が大きいが、さらに平地では体重が関係ないこと、3年間の成果でパワーが増えたおかげだ。
それにしてもせっかく軽量フレームのリドレー・ヘリウムなのにライダーの体重のせいでTTが速くなったというのはフレームに対してちょっと失礼かもしれない。
空路で秋田入りした山口はバイクを1台にするため3T・エルゴサムチームにクリップオンを取り付けた。これなら簡単につけ外しができるので、こういった遠征にも便利だ
■取り付けが簡単な3TクリップオンでTTは好タイム
3T/CLIP-ON TEAM
価格:3,360円
3T/EXTENSIONS S-BEND
価格:15,120円
スタート台がある本格的なTT。
これがあるだけでテンションは上がる! このためTTだけで600人近くが参加する。
■第26回矢島カップ
Mt.鳥海バイシクルクラシック(秋田県由利本荘市)
TTとヒルクライムが楽しめるホビーレースの王様
今年で26回目という矢島カップ。乗鞍が27回なのでまさに2大ヒルクライムレースの1つだ。今年のチャンピオンクラスはポールさんが優勝、初日のTTで藤田晃三師匠がまさかの7位という波乱ではじまった。翌日のヒルクライムでは森さんが2位以下に1分以上の差で圧勝。
■とにかく暑かった鳥海山
総合で18位と上々の走り(自画自賛)
連日30度オーバーだった由利本荘市矢島、TT会場で熱中症にかかり、手当てを受けていた小西隆寛さん(TEAM568)。このあと元気になったのでよかったけれど、暑くなりすぎには注意!
■気合の入ったリドレー・ディーン
上澤剛さんはリドレー・ディーンにFFWDのディープリムにコリマディスクの組み合わせ。フルロード男子Cで2位入賞だ
■TTからヒルクライムへ
クランク交換はお忘れなく!
TTから2日目のHCへバイクの仕様変更も大切だ。TTが終わりノーマルクランクをコンパクトに交換していたのは大場誠さん
■男子総合優勝 “矢島カップ”は森正選手、女子総合優勝 “矢島クイーンカップ”は髙橋奈美選手
総合の矢島カップは26㎞コースで1時間をはじめて切り優勝した森正さんが1位。2位は高橋義博さんが2年ぶりの2位。昨年から設定された“矢島クイーンカップ”は髙橋さん2年連続でパーフェクト優勝。表彰台ではこのパフォーマンス
■TT優勝はソールズベリー・ポール選手
木祖村2daysレースのTTでは2位だったポールさんはTTのスペシャリスト。タイム10:45で1位。木祖村より上りがきつく、大き目のギヤを用意したという
<2年前よりTTでは速く、HCでは遅くなった(山口)> | ||
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2010年 | 2012年 | |
1日目TT | 0:12:02(11位) | 0:11:32(9位) |
2日目HC | 1:05:11(11位) | 1:06:24(20位) |
矢島カップ(総合) | 1:17:14(11位) | 1:17:56 (19位) |
とまあ、だらだらとペース一定ならば比較的まともに走れる私、逆に昔から苦手なのがクリテリウム。理由はペースの上げ下げに弱いことに加え、コーナリングが苦手だからだ。このあたり少年時代からどちらかといえば運動音痴だった山口には厳しいところだ。そんな苦手な山口でも大歓迎というので、旧知のイナーメの中畑清がクリテリウムを長野木祖村開田高原で開催するというので参加してきた。コースは2・1㎞の周回で、結果は5周でタイムアウト。ただ、豪華出走メンバーを見ると納得の厳しいレースでもあった。
第1回開田高原クリテリウム(長野県木曽町)
“地域チーム対決レース”ブリッェンVSイナーメ
力に勝るブリッェンに対しホストチームイナーメの高岡選手が善戦。結果4位となったが、プロ3人に対して見事な走りを見せた。初山が狙いどおりスプリントを決めたが見ごたえのあるレースだった。
<RESULT>
1位 初山翔(宇都宮ブリッツェン) 1h52m00s
2位 福島晋一(ボンシャンス飯田)
3位 普久原奨(宇都宮ブリッツェン)
4位 高岡亮寛(イナーメ・アイランド信濃山形-JPT) +02s
■コーナリングが苦手な山口は即切れ
コーナリングが苦手な山口は残念ながら即、レース終了! それにしてもメンバーがメンバーだけにJプロツアー並みの速さだった。
■イナーメ高岡亮寛選手がプロ相手に気迫の4位
最後はブリッェンの初山選手と福原選手、地元飯田の福島晋一選手、そしてイナーメの高岡選手の4名だけが残るサバイバルレースとなった
■“山の神”森本誠選手も脱落
じつは前日、藤田晃三師匠、山口とともに乗鞍で合宿していた森本誠選手。当日の朝も乗鞍を1本走っての参加だけに、さすがにキツかった
■レース開催はチームイナーメ
ホストチームイナーメは地元長野山形村のチーム。レースの主催者の中畑清監督が、開田高原との協力で開催した。イナーメブランドのマッサージオイルも現地で販売。優勝賞金は募金から!
※3Tの問い合わせ/アキコーポレーション http://www.akiworld.co.jp/
■リドレーオフィシャルウェブサイト
http://www.ridley-japan.com/
■リドレーお問合せ先
株式会社ジェイピースポーツグループ
TEL: 075-925-5700
http://www.jpsg.co.jp/