価格:178,500円(前後セット)
2011年、日本学生選抜選手権優勝の稲毛インター所属トライアスリートもBOMAを使用。トライアスリートからの評価が高いのは、レースの現場で高い信頼性があるということも理由のひとつだろう
ハブには日本製のベアリングを採用する。回転性能が高く、精度と耐久性にも高評価が集まる。アルミの削りだしで見た目もすっきりとしており、新しくデザインされたリムとともにフレームの印象を変えてくれる。
ステンレスのスポークに、エアロ形状を取り入れた。これが高速巡航を高める秘訣
ややRの緩やかなリム断面をもち、リム自体の剛性も高い。オールラウンドに使いやすいリム高である
近年、とくにロードレースやトライアスロンのフィールドで爆発的にユーザーが増えた感のあるカーボンパーツブランドのBOMA。その理由はなんといってもカーボン成型の高い自由度にある。輸入元であるASKトレーディングの前身はカーボン繊維商社であったため、繊維や生産工程における独自のルートを所有しているメリットをもつ。台湾・中国にあるカーボン繊維提携工場の生産ラインを武器としながら、企画から設計、材料の調達、生産、配送までを自社で一貫管理できるため、ユーザーが望むがままのフィーリングを、そのまま製品に反映させることができるというわけだ。
現に、パーツやフレームの試作品を日本のホビーレーサーに試乗させ、そのフィーリングをもとに、全体の重量や剛性を左右するカーボンシートを1枚単位で即座に変更することもあるという。これは大手海外ブランドには決して真似できないBOMAの特徴のひとつと言えるだろう。
それはフレームだけではなくホイールにおいても同じ。また性能だけでなくコストパフォーマンスの高さも相まって、トライアスリートからヒルクライマー、ホビーレーサーなど、愛用するサイクリストは爆発的に増えているのだという。
上の写真で紹介しているのは、38mmというオールラウンドな使いかたができるリム高をもつカーボンチューブラーホイール、「TH・10C」。BOMAのホイールラインナップでもっとも軽量(前後で1270g)なモデルとなるが、決して〝軽いだけ〟のホイールではない。まずリム高が低すぎず高すぎずといった高さなので横風の影響を大きく受けずにエアロ効果も望める。そのため、ヒルクライムだけではなくアップダウンのあるロードレースやクリテリウムにも最適。また、リムにはユニディレクショナル・ハイ・モジュラスカーボンを使用。マーブル状マット仕上げ(シボ加工)で超軽量に仕上げているが、特筆すべきはその回転性能。セラミックではなく、日本製の高精度・高耐久性を誇るベアリングを採用しているのだ。メンテナンス性にも優れ、補修パーツもそろいやすい。
ちなみにこのモデルは、同じリム高38mmで前後1560gのクリンチャーモデル、「TH︲13W」(前後セット価格:189000円)もラインナップしている
価格ひかえめの
旧デザインモデル
価格:147,000円(前後セット)
右の「TH-11CC」の旧モデル。軽量アルミハブを採用しているためやや価格は控えめ。ブレーキシュー部はバサルトファイバー加工(熱変形防止加工)が施されている
新デザインのリム
50mmは使い道が万能
価格:183,750円(前後セット)
リム高50mmモデルも前後で1385g(F/5 90g、R/795g)と軽量。リムは「T-800ウルトラハイモジュラスカーボン」を使用し、レーシングモデルとして最適な剛性をもつ