価格:136,500円(前後セット)
ロードバイクの今後の展開を予測し、いちはやくディスクブレーク対応ハブを備えたモデル。ミュラーではこの「MW-3858Dt」のみの仕様である。またベアリング自体の回転性のも高評価
ニップルでテンション調整が容易に行える、エアロスポークを採用。軽量でありながらかなりエアロダイナミズムに特化したパッケージング
波を打つようなリム断面により、リム打ちパンクのリスクは、クリンチャーに比べると大幅に少ない。剛性の高さは折り紙付きだ
クロモリやチタンといった素材を用いてフレームをラインナップするミュラー。ジャパニーズブランドのなかでも異彩を放つその優れたビジュアル性で、登場以来多くのサイクリストの注目を集めているブランドのひとつだ。フレームではカーボンを使わずに伝統ある素材を使用したラインナップがそろうが、ことホイールに関してはカーボンリムのチューブラーモデルも揃う。
写真の「MX・3858Dt」は、ミュラーのクロモリフレームのような 〝古くからあるものを現代風にアレンジ〟するようなものとは正反対に、まさに今の流行の最先端を追随しているといえよう。なんとロードバイクのホイールにしては珍しく、ディスクブレーキ対応ハブを標準装備しているのだ(もちろんリムブレーキにも対応)。
新しい物を次々と取り入れようとするミュラーの心意気。というのも、さらに近年の流行のひとつ、エアロダイナミズムも取り入れているからだ。フロントは38mという横風にあおられることの少ないオールラウンドなリムハイトをもちながら、リアはエアロ特性を活かす58mmハイト。リアのハイトが 高く、さらにディスクブレーキに対応したハブ形状でありながら、重量は前後合わせて1500g台と決して重いと言えるようなホイールではないところもミソだ。
スポーク本数は前後ともに24H。
ディスクブレーキを使用する場合に求められる強度を優先したことによる数ではあろうが、これだけの数のスポークがあれば、振動吸収性に優れることは明らかだ。
一般にスポークの数が多くなればなるほど当然重量は増えるが、乗り心地は大幅に向上する。またスポーク1本1本の仕事量が減るため、スポークに無理な力がかかることもない。ホイール内へと入り込む空気をスポークが切り裂いていくためその抵抗は増えてしまうが、もしヒルクライムのような走行スピードの低い状況で使うなら、それほど気にならないはずだ。
ミュラーのコンセプトである、〝素材のもつ本来の性能と美しさを引き出し、シンプルで飽きがこないデザイン、そして本物であること〟を追求した「MX・3858Dt」。シルエットはもちろん、シールドベアリング入りのディスクブレーキ対応ハブは、今後のホイールの行方を左右する製品と言っていいのかもしれない。ちなみに同製品にはチューブラーモデルだけでなく、クリンチャー仕様もラインナップする。
ミュラー超軽量モデル
ハイトは使いやすい38mm
価格231,000円(前後セット)
1ピース構造のカーボンスポーク、多層軽量カーボンリムを採用。38mmで前後あわせて1180gと軽量
脚力のある
レーサー向きモデル
価格:199,500円(前後セット)
こちらもリムハイト50mmで1555g(前後セット)のオールラウンドモデル。高剛性カーボンスポークを採用
やや勾配の低い
ヒルクライムで!
価格:189,000円(前後セット)
リムハイト50mmで1495g(前後セット)という軽量モデル。やや勾配が緩く速度域の高いヒルクライムで大きな武器になる