価格:178,000円(前後とも)
前後ハブは、精度の高いカップ&コーン方式のベアリングを採用するシマノ・アルテグラ6700シリーズ。カートリッジ方式のベアリングにくらべ耐久性が高くコーナリング中も、なめらかな回転を維持し、スピードを殺さない
4RAYS ホイールは飛行機の翼に似た流線形の4本のフィンを十字型に配する。カーボン加工の自由度を生かし、優れた空力性能を実現
前輪はカーボンモノコックリム、後輪はカーボン+ロハセルのサンドイッチ構造リム。剛性と軽さを両立
PROは、シマノのプロデュースによって2000年に誕生した、パーツとアクセサリーの総合ブランド。ここ数年、グランツールをはじめとする世界最高峰のプロロードレースシーンを席巻し続けており、今シーズンもラボバンク、チームスカイ、FDJ/ビッグマット、オリカ・グリーンエッジ、アルゴス・シマノといった名だたる5チームをサポートしている。先日幕を下ろした3大ツールのひとつ、ジロ・デ・イタリアでは、マーク・カヴェンディッシュ(チームスカイ)がステージ3勝、リゴベルト・ウラン(チームスカイ)が新人賞に輝くなど、今シーズンもその勢いはとどまるところを知らない。
PROはロードバイク用やトラックレーサー用のホイールもラインナップしている。ここで紹介する4RAYSホイールやディスクホイールは、とくにタイムトライアルレースにおいて絶大な威力を発揮するプロ御用達のアイテム。毎年ジロやツールでもおなじみのスペシャルホイールだ。
タイムトライアルレースは1分1秒を争う、まさに極限の世界。そういった、1回で結果を出す重要なレースで使用されるということは、レーサーやメカニックなどからの高い信頼性が必要不可欠。プロが使用するにふさわしい堅牢さと基本性能の高さを垣間見ることができる。使用しているハブは、もちろん信頼性と耐久性に優れるシマノ製。カップ&コーン方式のベアリングを採用し、斜め方向からの力がかかるようなケース、すなわちコーナリング中でも他社製ハブに実現できない滑らかな回転を維持するのが特長。ホイールの構造も、4RAYSがカーボンコンポジット製の4バトンホイール、ディスクホイールはカーボン+ロハセルのサンドイッチ構造。競合他社のエアロホイールに比べ強度やメンテナンス性、信頼性といった点で抜きん出ているということは、プロだけでなく我々一般ユーザーにとってもじつはもっとも必要なこと。明らかにPROの製品が、見せ掛けだけの〝魅せる商品〟でなく〝勝つための製品〟だということの証であろう。
PROがトップクラスのレースで快進撃を続けられる理由は、レースで選手からのフィードバックを得て改良を加えながら製品の品質と性能を煮詰めていくという手法を徹底している点にある。つまり、徹底的に信頼性と性能を磨き上げることで、最高の戦闘力を備えることができるということなのだ。
コストパフォーマンスに優れた1本
RC-50 カーボンホイール チューブラー価格:F/71,200円、R/78,800円
50mmハイトのカーボンリムホイール。ハブには高精度なカップ&コーン方式のベアリングを使用。剛性が高く、スピードの伸びも高いレースから普段使いまでオールマイティーに使える