わたしがかけ出しだった頃の話。

CLUB HARLEY編集長 竹内 淳

正直ボクは「将来何になりたい?」と聞かれるのがキライだった。「弁護士になりなさい、お医者さんになりなさい」と言う、世のお母様方の例にもれない母親への反抗もあったし、一生かけてやる仕事なんて、やってみなきゃ分かるわけがない。でもなんとなく、「人の心を動かす仕事がしたい」という気持ちは心にあった。

新聞広告でエイ出版社の新卒募集を知り、面接を受けたのはRIDERS CLUBの編集長。エイ出版社に創業から関わる人で、元グランプリライダーという人物像を知ったのは後々の話。ストリートバイク好きのボクは、「4発のエンジン、キライなんですよね」とエラそうに言った。当然結果は不採用。

結局、雑誌広告を扱う銀座の広告代理店に就職した。オサレなスーツに身を包み、綺麗なOLさんの行きかう銀座4丁目を闊歩する。「オレってエリート」そんな自惚れは1週間で消えた。実際は1日中電話をかけまくり、クライアントを訪問し、銀座の裏路地でソバをすする毎日。現実はそんなもん。3日3月3年という言葉があるが、3カ月で代理店を辞め、とある雑誌の編集部に入った。「もう次はない、一人前になって売れる雑誌を作ってやる」そう決意したのを覚えている。

エイ出版社との縁を再び得たのはそれから数年後。「ハーレー乗ってるの、採用! ワッハッハ」そんな雰囲気だった。ちなみに面接は会社の社風を表すというのが持論。一般誌から趣味の雑誌まで幅広く出版するが、共通するのは「for Tasty Life」である。勝手に作った和製英語なのでアメリカ人に言うと???となる。ま、意味は伝わるでしょ。

勉強をサボって街を歩き趣味に費やした時間が全部、この会社では役に立つ。ボクを採用した上司は「雑誌はエンターテインメントだ」という。ムダなことで得た雑学を、人を楽しませることに使うのは当然アタマを使う。時間も忘れて使う。でも人の心が動いた時、それは人気の雑誌となる。それが楽しくてしょうがない。でも六本木ヒルズには住めないよ。エイ出版社はそんな人たちが集まる会社。Vツインがどれだけスバラシイか、説得できていたらボクは新卒でエイ出版社にいたのかも。そんなポジティブな若者の挑戦待ってます。

profile

竹内 淳(タケウチアツシ)。東京都渋谷区出身。Lightning編集部を経て、2010年よりCLUB HARLEY編集長。好きなモノはクルマ、バイク、タバコ、アメリカ。完全時代に逆行してるが、エコと言うエゴは嫌い。ハイブリットも排ガス出すし、電気は原子力発電だろが持論。人間らしいライフスタイルを好む

万年筆
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  • CLUB HARLEY編集長 竹内 淳
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