わたしがかけ出しだった頃の話。

暮らし上手シリーズ編集長 酒井彩子

エイ出版社に入社したのは、31歳の時です。年齢的にも、〝かけ出し〟なんてメッソウもない、社会のルールもマナーもなんとなく身に付けた社会人8年目。前職は、私を含めて社員がたったの2名という小さな出版社の編集兼営業兼経理兼その他もろもろ(要するに全部)担当、さらに前々職は、メーカーの営業職。今振り返っても、こんな奇妙な経歴でよく入社できたなと思いますが、蓋を開けてみれば、エイ出版社はそれを上回るユニーク&ツワモノの宝庫でした。

役員室にワンちゃんがいたり、デスク回りはまるでクローゼット、会社にほぼ棲息しているファッション誌の編集長がいたり、趣味のアマチュア無線で地球の裏側と交信する部長がいたり……。「フツーじゃないかもね、それが何か?」そんな風に、気持ちいいほど自由でブレないオトナ達の集団に仲間入りし、私は、入社当初に気持ちよく価値観をひっくり返してもらった気がします。

中でも2007年に開催した『フィールアース』は印象的でした。フィールアースとは、野外フィールドで、キャンプをはじめ、さまざまなアクティビティが楽しめる我が社の人気イベント。私も当日サポートスタッフで参加した2007年は、企画から準備、当日の運営までを自社で行っていました。こうしたイベントは、普通なら外部に委託するのが一般的かもしれません。でも、我が社は、「せっかくやるなら、とことん楽しもう!」と、経験がなかろうが、苦労しようが、最初から最後まで徹底的に楽しんでしまうのです。それを間近で経験したのが、入社間もないこのイベントでした。

ものづくりの原点は、なによりも〝自分で作りたい〟〝誰かを喜ばせたい〟という主観(=想い)が大切なこと、そしてそれが、企業として、アクションの原動力になっていることを実感し、こんな情熱的で純粋で、ワクワクできる会社に入れたことを喜んだものです。ちなみに、イベント当日は専務(現社長)と常務(現専務)が、飲食ブースで大汗かいて肉塊を焼いていたのも忘れられません。チャレンジし続けること。遊びも仕事も本気でやり抜くこと。人が進まない道を行くこと。そして、プロフェッショナルであること。そんなことを常に考えている仲間達と、今日も私は、本気で本作りを楽しんでいます。

profile

酒井 彩子(サカイアヤコ)。1974年生まれ。エイ出版社が発行する『世田谷ライフ』に携わりたいと、2005年に入社。広告部所属の編集スタッフ、ムック編集部で世田谷ライフなどのエリア誌、食ムックの編集を経て、暮らし上手編集部へ。最近、取材を機にDIYに目覚め、ただいま自宅のインテリア&間取り改造計画中。好きなものは猫、コーヒー、カフェでの耽り

万年筆
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