昔から、好奇心旺盛。未知の世界に惹かれ、飛び込んでいくタイプだった――。
「知らなかった世界が見えてくると、それで自分も成長できるかなって思うんです。だから、常に新しいことにチャレンジしたい」と京嶋は言う。そんな彼女にとって、エイ出版社での1年間は、実に刺激的な、新しい出会いとの連続だった。
京嶋の所属する企画部は、様々なクライアントとタッグを組んで、カスタムムックを手がけたり、イベントを行なったりと、守備範囲が極めて広い。ITの本を手がけていたと思ったら、翌日には調味料についてリサーチしている、なんてこともザラだ。京嶋は、「最初は驚きました」と笑い、続ける。「でも、色々な世界に触れられて、それを発信するお手伝いができるというのは、とてもありがたい。毎日、成長できるわけですから」
営業である京嶋の仕事は、クライアントとの対話から始まる。「クライアントさんは、その道のプロばかり。みなさんが、自分の仕事や会社に熱い想いを持っている。その想いを伺っていると心が動かされて、絶対にカタチにしたいと思うんです」。そうしてクライアントと共有したイメージを、自分の言葉で制作陣に伝え、全体の進行とクオリティをコントロールする。この時までに何が必要か、そのためには何をすべきか。何度もシミュレーションし、最良の段取りを組む。不測の事態もつきものだから、臨機応変な対応も求められる。責任は重大。それでも、クライアントの想いをカタチにする喜びは、何者にも代えがたい。
そんな京嶋の学びになっているのが、社内の先輩たちだという。「ただクライアントの意見を反映するのではなく、編集者としての目線を持って、打ち合わせの場でも積極的に提案していく。より良いものをつくろうという想いと、それをカタチにするためのアイデアがたくさんあるんです」。京嶋は、そんな先輩たちの共通点に「オフタイムの過ごし方」を上げる。「みなさん、とても充実した休日を送っているんです。サーフィンをしたり、美術館をめぐったり、旅に出たり。きっとそれがコミュニケーションやセンスを磨くことにつながっているんだと思います」。日常の経験や出会いもまた、仕事にフィードバックする。だから、京嶋も積極的に“遊ぶ”。「遊ぶことと、仕事はつながっている。先輩方を見習って、人生のすべての経験を糧にしていきたい」
新しいクライアントに、新しい仕事。そんな出会いが新しい自分をつくり、また新しい出会いを生む。京嶋は、絶え間ない成長の環の中にある。
雑誌『世田谷ライフ』では、誌面にも登場。モデルデビューの感想は、「意外と緊張しなかった」と強心臓ぶりを発揮
配属が決まった時、営業は歩くことが基本と思い初任給で購入した革靴。本人同様に、少しずついい顔になってきている
企画部
商業印刷物からライフスタイル誌、さらにはイベント運営までと幅広い案件を担当。ペーパーメディアに限らず、様々なアイデアで立体的な企画を立案し実行する部署。幅広い知識と経験を積んだオールラウンダーが集まっている。