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【ジェラード】アメカジ注目ブランド事典

ジェラードについて

ジェラードは東京・高円寺にある古着店から誕生したデニムブランドで、ヴィンテージを数多く取り扱うなかで養われた知識を活かし、新しいアメカジのスタイルを提案すべく立ち上げられた。コンセプトは、「アメリカンカジュアルはこうでなければ!」というアンタッチャブルなルールに縛られず、そこにブランドのオリジナリティとしての“今”を捉えたファッション性とインパクトを加えること。ブランド名も“ジェラート”ではなく、濁点(トッピング)を付け加えてジェラードと命名したのもそのためである。
そんなジェラードで生み出されるアイテムは、デニムに限らずレザージャケット、スカジャン、Tシャツなどと幅広い。いずれも、アメリカに足を運び発掘してきた旧きよきカジュアルウエアをベースに国内で生産し、10年、20年後にヴィンテージとして愛されるようなデザインに仕上がっている。ヴィンテージの深い味わいと雰囲気をしっかり醸し出しながらも、古臭さを感じさせないファッション性を兼ね備えたデザイン。これこそがジェラードの最大の魅力といっていいだろう。
2005年に誕生した、ブランドとしてはまだまだルーキーともいえる存在だが、その人気ぶりは飛ぶ鳥を落とす勢い。これからもジェラードから目が離せそうにない。


ジェラード ←デニムのレザーパッチをよく見るとステッチで絵柄が描かれている。このオリジナリティはジェラードの強みだ



ジェラードのアイテム紹介

←レーヨンで縫われた刺しゅう糸のほつれ具合など、より強いヴィンテージ色を出すため、完成後に一箇所一箇所の加工を施していく

←アメリカで買い付けたスカジャンをベースに50年前の着古したテイストをイメージ。着込むことで生まれるアジを見事に再現。 2万5200円

←レッドラインのセルビッジを取り入れるなど、クラシックなテイストもしっかりと落とし込み、ヴィンテージ感を大切にしている






←15.7オンスのオリジナル生地を使用したローライズストレートデニム。ヴィンテージ製法により“らしさ”を演出。
2万5200円


→カフスはふたつの鹿ボタンと革ひもを組み合わせて留めるという仕様。綿糸はデザインを強調させるため、紫に染めた6番糸を使っている




→イーストウエストのヴィンテージを元にデザインをおこしたレザージャケット。1.6~1.8mmという極厚のキップを使用。20万7900円


←馬革を使用したヒップポケットが個性的。ウエスタンブーツをモチーフにしたデザインをステッチで描いている。
3万3390円