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【キングルイ】アメカジ注目ブランド事典

キングルイについて

今や世界中で愛されるボーリング。起源はなんと1300年代。発祥地は、イギリスのクラウン、グリーン・サウスアンプトン。アメリカへは、オランダ移民が持ち込んだとされ、最初にできたボーリング場はニューヨークにあるグリーンパークボーリング場で、時は1733年。 そんな歴史あるボーリングがアメリカで最も盛んな時期は、1950年代~60年代。ボーリング場も続々と誕生し、チームスポーツとしてユニフォームを作る人々がたくさんいたという。そして数あるメーカーの中でも人気を博したのが、キングルイだ。 ミズーリ州に本拠地を構えるホリデースポーツウエア社のボーリングブランドとして、1940年代に誕生したキングルイは、衿の仕様や裾の形状、切り替え等のバリエーションが他社のボーリングシャツよりも充実していた。年代により、タグの仕様なども異なり、40年代後半までは“テンストライク”と呼ばれるモノで、50年代が“キングルイ”黒ラベル、60年代が“キングルイ”白ラベルとされている。また、40~50年代のシャツに施されていた胸の虎、衿のボーリングプレーヤーは、キングルイならではのトレードマークとされ、シャツの判別をする上でも重要なディテールとされている。


キングルイ ←ホリデースポーツウエア社が手がけていたボーリングシャツブランド、キングルイ。この黒ラベルは、50年代のタイプ



キングルイのアイテム紹介





←下のモデルと同じ白ラベルの2トーンシャツ。フロントはプルオーバー仕様で左胸にはポケットを装備。
9345円





←右襟にはアイコンのひとつであるボーリングプレーヤーの刺しゅう


←白ラベル仕様の60年代タイプ。ラグラン切り替えの2トーンが爽やかな印象を与える。ボディには鹿の子素材を使用。
9345円


←黒ラベル仕様の50年代タイプ。五重塔やボーリングのピンに 見立てたコケシなどが施された和洋折衷デザイン。
1万5750円
←左腕にはチーム用と思われるワッペンが。細部にまで精巧に作られている

←胸に入った虎の刺しゅう。ボーリングプレーヤー同様、キングルイならではの証し

←40年代モノであることを証明するテンストライクタイプのタグ




←チェーンステッチによって精巧にデザインされた背中の絵柄がインパクト十分。左腕にはチームワッペンが付く。
1万4700円