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【シュガーケーン】アメカジ注目ブランド事典

シュガーケーンについて

ハワイ日系人の仕事着に触発され、そのイメージを盛り込んだワークウエアを展開するシュガーケーン。沖縄及びハワイ産のサトウキビを原料としたデニムが特徴で、そのオリジナリティあふれる風合いは、アメリカンワークウエアに“和”の要素を加えている。 また国内における初の米軍向け衣料ブランドとしての顔を持ち、1965年にアメリカ軍によるベトナム戦争への本格的な介入を機に、設立された現東洋エンタープライズ(当時は港商)が1975年のベトナム戦争終結とともに国内向け衣料メーカーに転進した際に、誕生したブランドでもあり、シュガーケーンは当時からアメリカンスタイルを踏襲したデニム地のワークウエアを製作している歴史あるブランドとしても知られている。 現在のラインナップは、サトウキビデニムを使用した“砂糖黍”ラインや、当時米軍に納品していたモデルをモチーフにした“ユニオンスタージーンズ”など、リアルなワークウエアを踏襲しつつもオリジナリティにこだわったアイテムを展開。本物のワークウエアを再現すべく、タフで力強さを表現したアイテムを販売。アメカジ愛好家の中でも目の肥えた人たちに人気が高い。

シュガーケーン ←鉄道をモチーフに、ワークウエアブランドを前面に押し出したタグ。製品保障の旨が記載されているのも、往年のデザインだ



シュガーケーンのアイテム紹介

←ハワイで神の使いと言われる亀を烙印したラベルが“ハワイ藍混砂糖黍デニム”の特徴。毛付きの馬革製だ




←ハワイ藍とインディゴをブレンドし、ロープ染で製作した“ハワイ・カウボーイ・デニム”。独特のムラ感が印象的。
1万7640円

↑琉球藍や江戸時代の藍染手法など、染色にも特別のこだわりが。
右:“琉球藍混砂糖黍デニム”2万790円、左:“江戸藍混デニム”1万7640円
↑渋柿や枯草、泥染めなど、日本古来の染め方で製作した“日本古来天然染めデニム”も展開中。
各1万7640円


←東洋エンタープライズの歴史と想いが込められた、星型のバックポケットステッチ。デニムの星、今まさに復活




←1960年代に、PXに納品していたモデルを現代に蘇らせた“ユニオン スタージーンズ”。レザーラベルはアメリカ本土をイメージしている。
1万5540円


←チェンジボタンやチンストラップなど、40sのワークジャケットに見られるディテールを踏襲した1着。
1万9740円




←11オンスの砂糖黍デニムを使用したショーツ。生地を横使いしており、ウエストバンドを はじめ、裾やポケットにセルビッチが配置される。
1万2390円