Starlit Sky Photography 今宵、星空撮影へ

心が震えるほど美しいこの星空を、愛機に収めたい!

見上げた夜空に瞬く星々を見つけると心が温かくなる。その星景を目に焼き付けるだけでなく、愛機に収めて大切な人たちと分かち合えたら、喜びは何倍にもなるはず。空が澄んでくる季節、星空撮影してみませんか?

天文ブームといわれる昨今、夜空を見上げる機会は増えたものの星空を撮る人は限られる。ロマンのある被写体である反面、簡単に撮れるわけではない。頭上で輝く星々を見て「この感動を誰かに伝えなくては」と試行錯誤しながら夜空に向けてシャッターを切ったものの、映っていたのは申し訳程度の小さな白い点。感動と写真のあまりのギャップに挫折を味わった経験、皆さんにもないだろうか?

そんな難題に挑んだのは、写ガール読者3人の撮影隊。といっても星空撮影は初心者、あるのは「きれいな星空を写真に収めたい!」という気持ちだけ。それではあまりに心配なので、写真家・鮫島亜希子さんにサポートしていただいた。また、星空撮影は一に天候、二に機材ともいわれる。そういった意味では彼女たちが携えていたカメラ『PowerShot S120』と『EOS 70D』は、彼女たちの意気込み以上に期待できる装備だった。

5度にわたった星空撮影チャレンジで、彼女たちは星空を収めることに成功したのだろうか?

1st challenge @群馬県 北軽井沢 「そんなに甘くないのよ!」星の声が聞こえた気がした

最初に選んだロケ地は、天体マニアにも人気の長野県。晴天に恵まれた日中は全員が「今夜撮れる!」と確信した。しかし夕方頃から雲行きが怪しくなり、そのまま夜に…。希望を捨てずに星空を求めて移動を続けたが、深夜になっても明けない雲に撮影を断念! 次回の撮影に思いを懸けて解散となった。星空写真は甘くない…。

事前の情報収集を念入りに!

朝の天気予報で晴れマークだったからといって、星が見られる保証はないことを実感した撮影隊。日本気象協会が提供する『星空指数』を使用したり、目的地周辺の友人に現地の状況を聞くなど、刻一刻と変わる空模様を追って様々な方向から情報収集することが大切。

2nd challenge @埼玉県 秩父 現地情報をゲット、フットワーク軽かったものの…

当日夕方に友人から舞い込んだ「今、秩父で星が見えてる!」の情報。これはまさに前回その大切さを実感した現地の声! と、カメラをつかんで最少人数で特攻したのだが…結果はゼロ星。往復移動時間5時間の末のやり場のない疲れが全身を襲い、もはや笑うしかない。想像以上に高い星空写真の壁、撮影隊に一抹の不安が過った。

3rd challenge @東京都奥多摩 → 山梨県方面へ 3度目の正直は本当にあった? 奇跡の星空に感動!

台風接近の情報を受け、その直前の星空を求めて撮影隊が再集合した。最初に向かった奥多摩では充分な光を放つ星が確認できず、そこから更にロケハン。山梨県方面へ登る山道で木々の合間に空が覗くポイントを発見し、車から降りると眼前には惜しみなく広がる星景が! 粘り勝ちで点像写真の撮影に成功!

諦めずに挑戦しつづけよう!

時間によって、あるいは風によって、空模様は常に変化し続ける。同じ場所で雲が晴れるのを待つも良し、気持ちを新たに別のポイントへ足を延ばすも良し。星が見えず折れそうになる心を励まし合い、星空を撮ることを諦めず粘るのも大切だ。

4th challenge @千葉県 館山 予報が外れて雨、絶体絶命のピンチ到来

鮫島先生のアドバイスもあり、3回目のチャレンジで点像写真を収めることに成功した星空撮影隊。完撮に向け、残すは星の軌跡撮影。80%の確率で星が出るとの事前情報を元に千葉県銚子に向かったのだが…なんと雨に降られてしまう。新たな台風の到来も控え、次回の撮影場所や日程を相談して解散。撮影隊の運命やいかに…!

3rd challenge @神奈川県 宮が瀬 星博士おじさんと出逢い、軌跡の撮影に成功!

曇り空の都内から、まだ訪れていない神奈川県方面へ。途中、バイク乗りのおじさまたちに周辺の星空スポットを聞き、軌跡撮影にぴったりの北向きの公園へ。空は…天の川が見えるほどの好天気! 長時間露出の軌跡撮影は、最短でも15分ほどかかる長丁場。同じく星景撮影に訪れていた星博士のおじさんと話をしながら、無事に軌跡の撮影完了!

旅先での出会いを大切に

現地で意外に時間を取られるのが、星空撮影に適した視界の開けたポイントを探すロケハン。そんな時は現地での縁を大切に。土地勘のある人に出会えたら恥ずかしがらずに、星空撮影に適したスポットを聞き込んでみよう。思わぬポイントに出会えるかも?

星景撮影のイロハ ポイントを押さえて星空を捉えよう!

天候、機材、知識が星景撮影のポイント!

撮影隊3人が星景撮影を成功させたポイントは「天候」「機材」そして「知識」。そのうち天候はどうにもできないが、機材と知識は備えることができる。

今回の機材では、最新のハイスペックコンデジ『PowerShot S120』が星空の撮影に特化した機能を搭載している。カメラが自動でバルブ撮影をする『星空』モードや、最長90分の長時間露光で軌跡の撮影を可能にする『星空(星空軌跡)』モードに設定したら、あとはカメラを三脚に固定してシャッターを切るだけ。複雑な操作は一切なしで、天体撮影に明るくない人にも星を撮ることの楽しさを教えてくれる、夢のような一台だ。

さらにここでは撮影に出かける前に知っておきたい知識とコツを、写真家・鮫島亜希子さんが伝授。より印象的な星空写真に昇華させよう!

Step1 光を捉えよう! 点像撮影に挑戦

まずは星々が持つ光の一つひとつをきちんと収めた点像撮影からチャレンジしよう。カメラを空に向けて三脚に固定し、『星空モード』に合わせてシャッターを切るだけ。カメラが自動で撮影をしてくれる。

ONE MORE POINT 1 三脚は重みのあるものを選んで

星景撮影にブレは禁物。S120はコンパクトで軽量なので、風に煽られて動いてしまったり、倒れてしまったりしないように三脚は大きめで重いものを選ぼう!

Step2 対象物をプラスして印象の違う1枚に!

点像写真が撮れたら、次は建物や木々、友人のシルエットを写しこんでみよう。ライトなどで作為的に浮かびあがらせるなど、工夫次第で表情の違う写真に。

ONE MORE POINT 2 人を撮るときは後ろ姿がベスト

長時間露出の撮影では微動でさえブレとして表れる。人を写しこむ時には星を見上げる後ろ姿を狙うほうが、正面から捉えるよりノイズやブレが気になりにくい。

Step3 星の流れを軌跡に! 長時間露光で撮る

※星空(星空軌跡)モードにより30秒露光のデータを複数枚合成処理

肉眼では見られない星々のゆるやかな動きを軌跡に残そう。S120の『星空(星空軌跡)モード』はカメラが自動的に星空を連続撮影し、星の軌跡をダイナミックに表現。撮影時間は最大で90分まで可能だ。

ONE MORE POINT 3 北の方角にある星空を探す

ぐるりと円周する星空の軌跡撮影をするなら、北の空に光る北極星をカメラに捉えよう。撮影時に困らないように、ロケーション選びの時点で方角を意識しておくと◎

Canon PowerShot S120 DIGITAL CAMERA

Canon PowerShot S120 DIGITAL CAMERA

最高の瞬間を逃さない
プレミアムコンパクト

F1.8レンズ
一新された映像エンジン&センサー
最高約12.1枚/秒(※)の高速連続撮影撮ったその場でWi-Fi接続。
(※6枚目撮影以降は約9.4枚/秒)