プロフェッショナルになる! BE A PROFESSIONAL
Sales Department 井澤将隆
書店は“街の顔”自分なりに特徴を捉え、切り込むことが醍醐味!

「『目黒本』の発売時、目黒の書店さんで500冊、店頭の一番目立つ場所に積みました。1週間経たないうちに500冊追加され、その後も毎週100冊、200冊と追加受注、今まで1500冊以上売れています」。そう胸を張るのは、販売部に所属する井澤だ。その主戦場は書店。足繁く通って本を売ることが仕事だ。学生時代にラグビーで鍛えた身体を活かし、とにかく歩く。入社して1年、革靴はすぐにつぶれてしまうが、ひとつでも多くの書店に本を届けている。

井澤が現場の最前線にいるのには理由がある。そのひとつは先輩たちの影響だ。平台で大きくフェア展開を狙う人、棚の本を丁寧に確認する人、データから営業する人、それぞれのセールス方法は様々だった。「本を紹介する」というひとつの仕事に、こうもやり方の違いがあるのかと驚き、井澤ならではの書店営業を試行錯誤した。目指すは“書店員の隣に寄り添うような提案をすること”。書店の特徴や求めている本にあわせて変幻自在のセールスを展開するのである。

「最近成功したのは、東京・錦糸町での『暮らし上手』フェア提案です」。『暮らし上手』シリーズはどちらかといえば女性向けのムックだ。それがサラリーマンの街、錦糸町で売れたという。「昼間、実際に街を歩き、担当書店でお客さんを眺めているとぜんぜん違う顔が見えてきました」。歓楽街ながら、駅から離れれば住宅も多く、地元の女性客がいることと、担当書店の入っているテナントビルに子育て世代向けのショップや飲食店もあることから、確信を持って「女性客の需要はあります。全種類置きましょう!」と提案。通常3カ月ほどで終了するフェアを半年以上継続させた。

もうひとつ、仕事に熱中させてくれる存在がある。父親だ。入社後、仕事に厳しい父親が記念にネクタイをくれた。そんな父の想いを大切にして、大きな仕事のある時には必ずこのネクタイを締める。すると実績が上がるから不思議だ。先輩たちや父の背中を追い、街から街へ書店を歩きまわる日々はこれからも続く。

革靴のソールはどんどんすり減るのでケアできるものをセレクト。また、目的ごとに使い分けていて、写真は攻めの気持ちを高める用のプレーントゥ

父親に貰ったネクタイ。締めると気合が入りギアが1段上がる。仕事という共通話題ができ、父親と「営業論」を語りあうことも増えた

「丁寧に、心地よく暮らす。」がテーマの暮らし上手シリーズ。料理や道具、住まい方など毎日続けられるさまざまな工夫が詰まっている

販売部

書店へ自社商品やフェア開催を提案する「書店営業」、流通を担う出版取次へ適切な部数を、的確なエリア・書店に配本してもらう「取次営業」のほか、「直販営業」や「販売管理」など、ひと口に販売部といっても業務内容は多岐にわたる

  • 企画部 京嶋亜弓
  • Editor 関原元気
  • Architecture Design 岩切剣一郎
  • Editor 泉谷有香
  • Sales 井澤将隆
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